リスク教育研究会について
risk-education@crossfade.jp
リスク教育研究会の成り立ち
日常生活の中でリスクに関わる好ましくない判断や行動をしてしまうことはないでしょうか。たいして危なくないことを無用に心配したり、不要な対策にお金を使ったり、逆に後になって危なさに気づいたり、防げた事故に遭ってしまったりすることなどです。これは個人にとって望ましくありませんし、誤った判断が大きくなると社会全体にとっても望ましくありません。リスクを考えれば違う判断になるはずなのに、どうして人はリスクを考えないのか、という疑問を考えるうちに、日本ではリスクの概念そのものが教えられていないことに気づきました。日本の教育は、文部科学省が定める学習指導要領に従って行われますが、そこにリスクの教育が入っていない。自分自身も教育を受けた記憶がありません。それであれば、効果的なリスク教育プログラムを作って普及すれば、社会に役立つかもしれないと思ったことが活動の始まりでした。
そこで、基本的なリスクの考え方を広めて社会に役立てることを目的に、リスク教育研究会をつくりました。日本リスク学会に所属する研究者に関心のある外部の方も加わった体制で、わかりやすい「リスク」の教育プログラムの制作と普及を行っています。リスクはある、ないで分けられるものではなく、大きさがあります。何のリスクを考えているかを明確にしてリスクの大きさを考えると、自身の判断や行動を決める手がかりになるだけでなく、他人の考えを理解することにも役立ちます。リスクで考える習慣が広まることで、個人や社会で無用な心配や危ないことが減り、より安全で安心な幸せな社会に向かう一助になることを願っています。
会の沿革
2013年 | 日本リスク研究学会リスク教育タスクグループ発足 |
2015年 | リスク教育研究会を設立 |
2020年 | リスクリテラシーの測定尺度を発表 |
2021年 | リスク教育アクティビティ集発行 ホームページ開設(会員が経営する会社のHPに間借り) |
2024年 | ホームページURL変更 |
幹事メンバー
氏名 | 組織・専門等 |
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金澤 伸浩 | 秋田県立大学・環境工学,リスク学 |
熊谷 優子 | 和洋学園 和洋女子大学・食品衛生学,公衆衛生学,微生物学 |
小山 浩一 | (株)資産とリスク研究所・政策学 |
田中 惠子 | 京都文教短期大学・食品科学 |
内藤 博敬 | 静岡県立農林環境専門職大学・衛生化学・衛生学・細菌学・ウイルス学・リスク学 |
中山 由美子 | 認定NPO法人日本BPW連合会・薬学 |